北海道観光の起爆剤に 菅官房長官がウポポイを視察

2020年07月15日 10時00分

 民族共生象徴空間(ウポポイ)の開業記念式典出席のため、11日、白老町を訪れた菅義偉官房長官は、式典に先立ちウポポイを視察した。慰霊施設や伝統的なコタン、国立アイヌ民族博物館など各施設について担当者から説明を受けるとともに、関係者を激励した。

慰霊施設で説明を受ける菅官房長官

 慰霊施設では、アイヌ民族文化財団の対馬一修運営本部長が慰霊行事などについて解説。太平洋を望む高台に整備された高さ約30mあるモニュメントの前で、北海道アイヌ協会の大川勝理事長は「立派な施設を造ってもらい協会を代表して厚く御礼申し上げます」と感謝し、同協会の加藤忠常務理事も「アイヌにとって大自然は心のゆりかご。本当にありがたい」と話した。

 中核施設である国立アイヌ民族博物館で夜にプロジェクションマッピングが放映されること、ポロト湖畔でホテルの建設が進められているといった説明を受けた後、メインとなる基本展示室を見学した。

 式典終了後、記者団の取材に応じた菅官房長官は「ウポポイはアイヌ文化を復興、発展させる拠点であるとともに、わが国が多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴となる施設」と強調し、「1人でも多くの人が訪れ、アイヌ文化の素晴らしさを体験し、民族共生の理念に共感してほしい。また、北海道観光の起爆剤となるよう、道知事や関係者と連携しPRや魅力向上に全力で取り組みたい」と話した。

(北海道建設新聞2020年7月14日付11面より)

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