エムシーワールドが取り扱いを開始
エムシーワールド(本社・恵庭)は、除菌と抗菌、抗ウイルスに特化した各種製品の取り扱いを始めた。「クリスタルバリアFFコート」は、飲食店のカウンターやテーブルなど大断面に有効なガラスコート剤。耐性菌ができにくい特長を持つ「守護神」や、防カビ効果が一段階高い「カビ守護神」もラインアップする。
同社は木材に塗ることで寸法の安定性や強度の向上、防炎などの機能が得られる「液体ガラス」を扱う販売施工店。最近は公共施設や温泉旅館などの施工を手掛けている。
こうした液体ガラスのノウハウを生かし、新たに取り扱い始めたのがクリスタルバリアFFコートだ。除菌、抗菌、抗ウイルス効果を備えた液体ガラス樹脂コーティング剤で、効果は5年間と長く続く。
塗れる素材は金属、ステンレス、木材、プラスチック、ガラス、クロス、皮と選ばず、薄い塗膜で効果を発揮するため、風合いを損なう心配がない。グラインダーにバフを付けて施工する。
守護神は、水成二酸化塩素と防カビ剤の効果を併せ持つ複合除菌剤。公的機関の試験を通し、630種類以上の抗菌とカビ菌、ウイルスへの効果を実証している。
インフルエンザやノロ、O―157といったウイルスを不活性化し、熱に強い芽胞菌にも効くという。金属の腐食やゴム類の変質がないのも特長だ。
カビ守護神は、守護神よりも防カビ効果の高い複合抗菌剤。温床となっている壁や天井、水回りなどに施工すればカビ発生や臭いの悩みから解放される。
湿度環境によるが、簡単なスプレータイプで3、4カ月、浴室は2、3カ月ほど効果が続く。一般的な建築物から検出される57種類の菌に対し、カビ守護神は全てに抑止効果があるという。
両製品とも日本食品分析センターなどの各種試験で安全性を確認し、ダイオキシン類が含まれないことを証明。成分の水成二酸化塩素はピュオロジェンと呼ばれる。世界各国で上水道や食品加工施設などの殺菌・消毒剤に採用されている。
守護神はスプレーとゲル、エアゾール、スプレー詰め替え用の4製品で展開。カビ守護神はこれらに加え、吹き付け施工用やエマルジョン系塗料への添加用、リネン系洗浄水への粒状タイプなどを用意している。いずれもオープン価格だが、市場価格は守護神のスプレー式300㍉㍑で2000円(税抜き)ほどを想定している。
守護神とカビ守護神はアール・シーウメハラ(本社・静岡)の製品。クリスタルバリアFFコートは、エムシーワールドも加盟しているNPO法人環境プロジェクト(本部・新潟県上越市)の責任施工で展開する。
エムシーワールドの棟方忠志社長は「いずれも経済産業省による持続化給付金の事業再開枠で対象となり、最大で50万円の補助を受けられる。飲食店やホテルの衛生対策、ビルメン会社の付加価値サービスの一環などで採用してもらえれば」と話している。
(北海道建設新聞2020年7月28日付3面より)