先週のお盆休み、決まった予定もなかったため、家族で道の駅を巡るドライブに出た。胆振方面から洞爺を回り、中山峠に抜けるルートである
▼どこまでも青空が広がる絶好の天気で景色は最高。だて歴史の杜で「ハンサム焼き」をいただき、あぷたでホタテカレーを昼食にした。どちらも期待した以上にうまい。230ルスツの農産物直売所では40cmほどの大長なすを見つけ、家で調理するとこれがまた美味である。いまだに新型コロナウイルスの感染は止まっていないものの、道の駅はどこも大盛況だった。これは喜んでいいことだろう。にぎわいが戻りつつある。動かせる部分だけでも経済の歯車を回していかないと、日本はコロナと決着をつけるより先に不況で倒れてしまう
▼ことし4―6月期の国内総生産(GDP)速報値が実質で前期比7.8%減、年率換算で27.8%減となったそうだ。内閣府が17日発表した。リーマンショック後の2009年1―3月期を上回る戦後最大規模の落ち込みだという。パンデミックでヒトとモノの国際交流が途絶えたため輸出が激減。それは仕方ないとしても、日本経済の主要エンジン個人消費の動きを鈍らされたのは痛かった。不要不急の外出はするな、域外移動も避けろというのでは天下の回りものも身動きがとれまい
▼幸いこのところ本道の感染状況は落ち着いている。人々の間に安心感も広がっているのだろう。道の駅のにぎわいがそれを裏付けている。三密回避と対面時のマスク。その基本を守り、身の回りから徐々に経済を回復軌道に乗せたいものだ。