公益財団法人竹中大工道具館が主催する開館35周年記念巡回展「木組 分解してみました」が、15日から札幌市内のJRタワープラニスホールで始まった。組子細工や金輪継ぎなどの組木を分解して展示。普段見られない職人技を間近で楽しめる。開催期間は10月25日まで。
全80点を展示。体験コーナーでは、小さく軽い木組の分解と組み立てができる。来場者は手に取って角度を変えながら珍しそうに断面を眺めていた。
2・5分の1スケールで作った山口県の錦帯橋の模型は、立ったまま見上げることが可能。組み立て方法と本物を紹介するモニターを見比べることで、分かりやすく仕組みなどが理解できる。
また「展示会映像コーナー」では、木材を削る様子などを解説付きで上映している。
当初予定していた人間国宝で木工芸家の須田賢司氏の講演は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止になった。
時間は午前11時から午後7時まで。入場無料。
(北海道建設新聞2020年9月16日付2面より)
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