百年記念塔解体の実施設計 10月内にも公告

2020年10月02日 09時00分

道建築局が公募型プロポーザル方式で

 道建設部建築局は、北海道百年記念塔の解体に向けた実施設計を10月中にも公募型プロポーザル方式で公告する。ヒアリング審査を経て設計者を特定し、2021年2月に契約する予定。業務期間は21年10月まで。設計費は1000万円を試算する。

解体への準備が着実に進む北海道百年記念塔

 1970年7月に完成した百年記念塔はS造、25階建て、高さ100mの規模。近年、外壁パネルの穴開きやさび片の落下が確認されるなど老朽化が進んでいる。このため、道は18年度に有識者らを交えた検討会議を経て取り壊しを正式に決定。解体材の有効活用も視野に入れ、跡地に新たなモニュメントを設置することとした。今後、利用者や有識者の意見を踏まえ、具体的な跡地利用を検討する。

 一方、建築家有志で構成する「北海道百年記念塔の未来を考える会」は塔の建築物としての価値を重視し、解体方針の見直しを求めている。19年12月と20年6月に記念塔を解体する技術的な根拠開示を求めて道に質問状を提出。これに対して道は解体方針を変更しない意向を示した。

(北海道建設新聞2020年10月1日付1面より)

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