苫小牧市は、10月19―21日に実施した仮称・苫小牧市民ホール整備運営事業要求水準書素案に関する意見交換会の結果を公表した。規模や設備、運営、維持管理などに対する意見が挙がったほか、整備事業者の選定方法についての要望も寄せられた。
市民ホール[会員専用MAP↗]は、市民会館、文化会館、交通安全センター、労働福祉センターを集約した複合施設として構想。市では初となるPFI事業を導入し、BTO方式を採用する予定だ。旧苫小牧東小と市民会館の敷地を活用し、面積は約1万2000m²、駐車場は最低450台程度確保する。
整備事業者は、複数企業で構成するグループを対象に、構成企業には市に本店を持つ企業を入れることを求める。事業期間は設計、建設が2022年7月から25年12月、開業準備期間が26年1―2月、運営、維持管理期間が26年3月から46年3月までとなっている。
市は仕様書に当たる要求水準書素案を公表し、19―21日の期間で事業者などと意見交換会を開催。諸室・面積、設計、建設、維持管理業務、運営、参加資格要件、施設利用など各分野で意見や質問が多数寄せられた。
市内業者の条件に関する質問に対しては「応募グループ内における地元企業の数により加点することを想定しているが、一定の上限は設ける必要があると考えている。下請け業者に地元企業を活用する場合は、評価対象とする予定だが、その方法については現在検討中」と回答。
他の構成企業とのネットワークが少ないため、SPC(特別目的会社)を作るためのマッチングの機会を設けてほしいという要望には「今後開催を予定している説明会で名簿の公表などを検討する」との見解を示した。
市では、こうした意見を踏まえて事業内容を検討する考えで、要求水準書素案で示した内容についても修正する場合があるとしている。
(北海道建設新聞2020年11月18日付9面より)
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