コロナ禍の中、札幌市内を彩る柔らかな光でひとときの癒やしを―。第40回さっぽろホワイトイルミネーションが20日から始まった。ことしは新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、例年実施している点灯式を中止したため静かな開幕となった。大通公園や駅前通など5会場を、約73万個の電球が雪がちらつき始めた冬の札幌の街に彩りを添える。
大通西1―6丁目の大通会場は各丁目にコンセプトがあり、3丁目にはライラックの花をモチーフにした大型オブジェを配置。花と季節の移り変わりを光と音の演出で表現している。訪れた人たちは、マスク姿で電飾に彩られた会場の写真を撮るなど、カラフルな光に包まれた空間を楽しんでいた。
開催期間は大通が12月25日、駅前通が2021年2月11日、南1条通など3会場は同3月14日までを予定。27日までの新型コロナウイルスの集中対策期間については、点灯終了時間を2時間前倒して午後8時までとした。28日以降は感染状況を勘案しながら随時見直す方針だ。
(北海道建設新聞2020年11月25日付14面より)