道建設部建築局は21日、公募型プロポーザル方式で選考した北海道百年記念塔解体工事実施設計の受託者をドーコンに決定した。業務期間は、2021年2月中旬から9月までを予定している。
安全対策やコスト削減、工期短縮を基本テーマに設定して公募。技術提案のあったドーコンからプレゼンテーションを受け設計者に特定した。
百年記念塔はS造、25階建て、高さ100mの規模で1970年7月に完成。近年、外壁パネルの穴開きやさび片の落下が確認されるなど老朽化が進んでいる。このため、道は18年度に有識者らを交えた検討会議を経て取り壊しを正式に決定。跡地に新たなモニュメントを設置する方針を示している。
解体を巡っては、建築家有志で構成する「北海道百年記念塔の未来を考える会」が解体に抗議し、公開質問状を提出。解体を急ぐ理由や地域説明会の開催有無をただしているほか、日本建築学会北海道支部歴史意匠専門委員会の有志も、道に存続に関する要望書を提出しするなど、取り壊しに対して反発を強めている。
(北海道建設新聞2020年12月22日付4面より)