興部町、大阪大、エアウォーター北海道、岩田地崎建設は9日、光化学プラント開発に向けた連携協定を結んだ。興部町内でバイオガスからの液体燃料の製造システムを開発する。カーボンニュートラル循環型酪農システムを構築し、2030年以降の事業化と実用化を目指す。
酪農由来のふん尿を常温常圧でメタノールとギ酸(サイレージを生産する際に添加剤として使用)に変換する大阪大の技術を用いて処理し、燃料や添加剤として供給する構想だ。エアウォーター北海道が光化学パイロットプラントの設計とシステムの最適化、岩田地崎建設が上屋の設計と施工、環境制御技術開発を担当する。
同技術導入による温室効果ガス削減量は二酸化炭素2万6000㌧に相当し、経済効果は35億円が見込まれる。
9日、札幌グランドホテルで開いた共同記者会見には、4者の代表が出席。岩田地崎建設の岩田圭剛社長は「環境制御技術を備えたバイオガスプラントを建設し、地域発展につなげたい」と話した。
(北海道建設新聞2021年2月10日付2面より)