健康を第一に、何事にもチャレンジする気持ちを―。管野組(本社・遠軽)で社員として働くベトナム人エンジニアと技能実習生は10日、遠軽高体育館で開かれた同校創立80周年記念講演会で講師を務めた。勉学を重ねた日本語で、現在携わっている仕事の内容や海外で働く意義などを1年生161人に伝えた。
同社の管野伸一会長が遠軽高同窓会会長という縁もあり協力。2019年に入社したシステム管理部のホアン・テイ・タイン・ハーさんら社員エンジニア3人と技能実習生4人が登壇した。
ベトナムの自然や文化といった魅力を映像で紹介。コミュニケーションを図りながら施工管理の資格取得に向け勉強していることや、何事にも挑戦することの大切さ、海外で働くことが自らの経験と知識の向上につながっていることなどを7人それぞれが語った。
質疑では、生徒からの「仕事をしていて大変なことは」との問いに、ホアンさんは「日本語の勉強が大変です」と率直な思いを話した。
また「将来の目標がまだ決まっていないかもしれませんが、健康を第一に考え、勉強に取り組んでください」とエールを送った。(北見)
(北海道建設新聞2021年3月12日付13面より)