室蘭開建が2現場を公開
室蘭開建苫小牧港湾事務所は18日、苫小牧西港区で直轄整備をする汐見地区船だまりと真古舞地区中央北埠頭造成の現場を報道陣に公開した。中央北埠頭ではケーソン5函の据え付けが完了し、2021年度の暫定供用開始に向けた準備が進んでいる。
同港は北海道と本州を船で結ぶ海の玄関口として発展。本道コンテナ貨物の7割を扱い、国内での貨物取扱量は名古屋港などを抑えて1位となっている国際拠点港湾だ。荷役の効率化や大型船への対応などを目的に港内各所で改良が続けられている。
開建の業務艇はやぶさに乗り、海上から現場を見た。汐見地区の第1船だまりに隣接する菱中造船場跡地では、船を押すタグボートの係留場所確保に向け、第4船だまりの整備が進んでいる。これを含む商港地区複合一貫輸送ターミナル改良の21年度以降残事業費は11億9000万円。21年度はマイナス4m物揚場改良40m、マイナス4m泊地建設368m²などを計画する。
造成中の中央北埠頭は、東西に分断していた水面貯木場を埋め立て、連続バース化する。直轄で岸壁を建設し、背後の用地造成は苫小牧港管理組合が発注した。直轄の21年度以降残事業費は34億2700万円。ケーソン据え付けや泊地の改良を進める見通しだ。
(北海道建設新聞2021年3月22日付15面より)