4丁目プラザが近隣と一体開発も視野に現地改築を検討

2017年09月28日 20時30分

 ファッションビルを運営する4丁目プラザ(本社・札幌)は、同社ビルの耐震性能不足への対応策として現地改築を検討している。単独建て替えのほか、近隣施設と連携した一体開発も視野に入れているという。ビル敷地だけでも複数の地権者が絡むことから、長期の調整が必要になるもようだ。

 札幌市中央区南1条西4丁目の4丁目プラザビルは、札幌駅前通の拡幅事業をきっかけに1971年に建設した。規模はSRC造、地下3地上9階、延べ1万7242m²。地下2階は、さっぽろ地下街ポールタウンと接続している。築46年が経過し、施設全体の老朽化も進んでいるため、改修を施すより建て替えが妥当だと判断した。

 広川雄一社長は、2015年に市主催で開かれた都心まちづくり計画策定協議会の会合に委員として出席した際、同ビルの耐震化費用が10億円以上と多額に上る見通しであることを明かし、その後の運営への影響を危惧していた。

 同ビル周辺では、中央区南2条西4丁目のピヴォが耐震改修に向け18年度の設計着手を決めたほか、築40年以上が経過し老朽化が見られる建物も多い。耐震化促進の波を受け大規模ビルが対策を打ち出すことで、エリア一帯の設備投資が誘発されることも期待される。

(北海道建設新聞2017年10月28日付2面より)

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