心身のバランス保とう
大型連休が終わり、これからは休み明けの〝5月病〟に気を付けたい。新しい環境や人間関係になじめず、人によって不眠症やうつ病など異なる症状が出る。特に2021年度はコロナ禍から2年目に入り、心身バランスを崩しやすい環境にあるといわれている。5月病にならないための自己管理方法を学ぶ。
市川メンタルクリニック(千葉県市川市)の芦沢裕子院長によると、心身バランスの鍵を握るのは「セロトニン」と呼ばれる脳内ホルモンにあるという。緊張やストレスに対抗する際に脳から分泌されることで、他のノルアドレナリンやドーパミンの働きを制御し、自律神経のバランスを整える。セロトニンの分泌には、質の高い睡眠を十分確保できているかが重要で、慢性的な睡眠不足や眠りの浅さが心身疲労につながるという。
睡眠の質を上げるためには、起床時刻を一定にすることがポイント。運動は寝付きが悪くなるため、夜ではなく可能なら午前に屋外で日光を浴びながら15分以上するのが良い。寝るときは真っ暗ではなく、カーテンから光が少し透けるくらいが理想。寝返りは質の高い睡眠に不可欠で、寝返りの打ちやすい枕も大切だという。
モチベーションを上げるには、仕事道具を一新して気分を高めるのも方法だ。ニトムズ(本社・東京)は、文房具をセールスプロモーションや記念品として活用する法人向けに名入れサービスを始めた。企業のロゴマークを記した文房具を、従業員とのつながりを深めるアイテムに活用してもらいたいなどと考えた。ノートやシャープペンシル、ボールペンなどが対象で、価格は見積もり。
コカ・コーラシステムは、コーヒー由来のカフェインに加えてビタミンB6、アルギニンを配合したカフェラテ「ジョージア ブースト」を発売した。コーヒーの味わいを楽しみながら、エネルギー補給ができる。元気よく一日をスタートさせたい朝や、もう一頑張りしたいとき、気分転換を図って元気を出したい休憩時などに飲んでもらいたいと考えている。価格は125円(税抜き)。
人事専門コンサルティング会社・Legaseed(本社・東京)の近藤悦康社長は「一瞬で社員の心に火をつけるシンプルな手帳」を日本経済新聞出版から発売した。働き方改革やリモートワークが加速する中、会社から物理的に離れることで帰属意識が薄くなり、会社が設定した目標と個人の取り組みとの間に「ぶれ」が生じ始めていることに着眼。社長のビジョンや経営計画、長期目標、報酬、責任の所在を明確に記した〝魔法の手帳〟の活用策を伝えている。価格は1760円(税込み)。
(北海道建設新聞2021年5月7日付3面より)