9月にも検討会設置
札幌市まちづくり政策局は4日、仮称はぐくみの軸強化方針策定支援業務を公募型プロポーザルで公告した。大通沿道のまちづくり方針を示し、良好な開発の誘導を目指す。参加意向申し出書や企画提案書などは25日まで受け付ける。有識者らで構成する検討会を秋に立ち上げ、策定作業を本格化させる見通し。2022年度までの2カ年で策定する。
市は大通や大通公園、大通沿道敷地を中心としたはぐくみの軸について、第2次都心まちづくり計画で都心のまちづくりを支える重要な骨格軸に位置付けている。民間施設の更新時期を迎え、大通沿道で再開発の動きが活発化していることを踏まえ、まちづくりの方針を定めることを決めた。
策定に着手する強化方針は、現状や課題、将来像、大通沿道のまちづくりの方向性、取り組みの進め方などで構成する考えだ。
今回公告した策定支援業務では、社会経済動向や他都市の事例などを踏まえ、現状と課題の把握・分析に努める。また、大通沿道の地権者やビル所有者のまちづくりに関する意見や課題などについて情報収集し、方針の検討に反映させる。
9月にも有識者らで構成する検討会を立ち上げ、議論を本格化させる。21年度は3回程度の開催を見込み、22年3月までに中間取りまとめを予定している。
参加資格は、市の入札参加資格を持つ者。履行期間は22年3月18日までで、業務規模は税込み570万円を上限額に設定。参加申し出書や企画提案書などは25日まで郵送(必着)か持参で受け付ける。29日の書類審査、7月5日に予定するヒアリング審査を経て契約候補者を選定する方針だ。
21年度内に中間取りまとめをし、22年9月ごろにも方針案を策定する。その後、パブリックコメントなどを経て、22年度内の策定を目指している。
(北海道建設新聞2021年6月7日付14面より)