党首討論

2021年06月11日 09時00分

 このところ、日本人アスリートの活躍が目覚ましい。感嘆の声が止まらない人も多いのでないか
 
 ▼まず6日、19歳の笹生優花選手が史上最年少で女子ゴルフの全米女子オープン制覇を成し遂げた。同日、陸上の山縣亮太選手が布施スプリント(鳥取市)の男子100mレースで9秒95の日本新記録をマーク。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手は8日までに17本のホームランを放ち、一時はリーグトップに並んだ。全身全霊を懸けて勝負に挑む姿は美しい。それに引き換え2年ぶりの対決、党首討論の生ぬるいことといったら―。枝野立憲民主党代表が今夏の東京五輪開催意義を尋ねると、菅首相は前の東京五輪の思い出を長々と語り、しばし追憶の旅

 ▼一方の枝野氏は終始原稿を見ながらの発言だったが、最後に「きょうの討論も残念ながら、これなら安心だとのメッセージにはなっていなかった」と読み上げたときにはがっかりした。何のことはない。討論前からそう話すと決めて原稿を用意してあるのだ。これでは討論といえない。国民は首相と各党首が丁々発止やり合う緊張感のある議論を期待していただろうに。もしかするとあれは朗読劇だったのか

 ▼野党の中で目を引いたのは玉木国民民主党代表だ。30兆円の補正が必要との主張に、菅首相が前年度予算から同額の持ち越しがあると反論すると、「この状況で持ち越しがあるのが間違い。新たな補正はそれと別だ」と一蹴したのである。的を射ている。とはいえ今回の党首討論も全体に低調。国民の口から漏れたのは感嘆でなく落胆の声だろう。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • web企画
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,412)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,275)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,244)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,121)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (841)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。