国土交通省は10日、2021年度都市景観大賞景観まちづくり活動・教育部門の優秀賞(都市景観の日実行委員会会長賞)にサッポロフラワーカーペットを選定したと発表した。市民ボランティアらで、花びらや自然素材を使った花絵を作る取り組み。道内からの受賞は、大賞に北彩都あさひかわ地区、優秀賞に札幌北2西4地区が輝いた15年度以来となる。例年開催しているまちづくりと景観を考える全国大会での表彰状授与は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止する。
都市景観大賞は、良好な景観の形成に資する普及啓発活動の一環として、1991年度から実施している表彰制度。都市景観の日実行委員会が主催する。
公共的空間と建物が一体となり、優れた都市景観が形成され、市民に十分に活用されている地区の都市空間部門と、意識啓発、知識の普及、景観制度を活用した取り組みなどによる活動を対象にした景観まちづくり活動・教育部門の2つがあり、部門ごとに大賞、優秀賞をそれぞれ選定している。
サッポロフラワーカーペットは、市民参加型のパブリックアートイベントとして、札幌市北3条広場をメイン会場に14年から開催している。
実行委員会は、市民参加型で利活用できる事業を企画・運営し、札幌を代表するイベントとして展開してきたことを高く評価した。
20年度は新型コロナウイルス感染症の拡大から、同イベントを中止。21年度は18―20日に開催を予定していたが、感染急拡大の状況を踏まえ、開催延期を発表している。
(北海道建設新聞2021年6月11日付14面より)