
チカホに設置され、咲き始めた「雪氷桜」のオブジェ
札幌市スポーツ局は、東京2020オリンピック競技大会のマラソン・競歩競技札幌開催に向け、雪蔵で冷蔵保存・開花させた「雪氷桜」のオブジェを札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)憩いの広場に設置した。桜はマラソン競技が開催される7、8日に満開となる見込みで、咲き始めた桜が広場を彩っている。
北海道雪氷桜プロジェクト実行委員会が協力した。2020大会の観戦客へのおもてなし、北海道、札幌市の魅力を発信する目的で、全道32市町村から集まったつぼみの枝約2000本を飾っている。北海道神宮からも枝の提供があった。
1―2月に道内各地から集まったエゾヤマザクラとソメイヨシノ、ヤエザクラの剪定枝を沼田町の雪で貯蔵。7月24日に沼田町の雪山センターから掘り起こし、札幌市内で段階的に温め開花させた。
設置期間は8日まで。実行委の越智文雄委員長は「花が咲くのを市民にも楽しんでほしい」と話している。
(北海道建設新聞2021年8月4日付12面より)