道が1日に開催した移住相談セミナー「北海道町中ぶらり散歩と井戸端会議」に新ひだか町が参加した。市街地などの様子をZoomで配信し、24組の視聴者に向けて体験移住用住宅や町並みを紹介した。

町の担当者が動画配信した
新ひだか町のほか、美幌町と道の移住担当者、東京に拠点を置くNPOのふるさと回帰支援センターが参加。北海道への移住を考えている人に向けて生活の情報などを伝えた。
新ひだか町は、まちづくり推進課の中村真也主査が静内山手町の体験移住用住宅から配信を開始。備え付けの家電や家財道具を紹介した。その後、徒歩圏内にあるイオン静内店や山手公園、図書館などを回り、利便性をアピールした。
道は2020年度からオンライン移住セミナーを開催しているが、町並みを紹介するのは初めて。
道総合政策部地域政策課の関上友季子課長補佐は「途中で視聴をやめる参加者もなく、興味を持ってもらえた。効果的なイベントだった」と振り返った。
役場からの配信を担当した町まちづくり推進課の市川福子移住コンシェルジュは「地方で働こうという若い人が増えている。今後もこうした形で地域の発信ができれば地方にとってチャンスだ。転換点になったのでは」と手応えを感じていた。
(北海道建設新聞2021年8月5日付13面より)