経済効果や宿泊需要、利用者動線など探る
清水町は7日から、清水公園の再整備に向け、試験的に芝生広場をキャンプ場として5日間無料開放する。十勝管内在住者を対象に1日12組限定で受け入れ、キャンプ場の経済効果や町内の宿泊需要を探る。
清水第3線56の1に位置する同公園は、道東自動車道十勝清水ICから町市街地に通じる国道274号沿いにある。
町によると、キャンプ場としての利用を想定していないため、設備や制度の整備が必要となる。キャンプサイトとする芝生広場には勾配があり、テントが設営しにくい。公園内は照明が少なく、午後10時に消灯することから、キャンプ場とするには夜間の転倒対策や防犯のため照明の増設などが想定される。給水所の増設のほか、子ども用トイレや多目的トイレ、ドッグランなどの新設も視野に入れている。
利用期間は7―9日、14、15日の5日間。南側にあるパークゴルフゾーン付近の芝生広場をキャンプ場として開放する。近くには駐車場のほか、トイレと30人程度が利用できるバーベキューハウスを備えていて、芝生広場やバーベキューハウスなどの利用者の動線を探る。また、利用者には町内の商店などで使えるクーポンを配り、キャンプ場ができることで生まれる経済効果を確かめる。
清水町は、観光客やビジネス客が宿泊で帯広市に流れるのが課題となっている。キャンプ場を新設することで、滞在時間が増えることが期待される。
前田真商工観光課長は「町内経済刺激のため、公園の用途を広げる試み。利用者アンケートを実施し、再整備計画に取り入れる」と話した。(帯広)
(北海道建設新聞2021年8月6日付11面より)