室蘭開建が22年度着工目指す
室蘭開建は274号清瀬防災の2022年度着工を目指している。同年度から用地買収に入る見通しで、完了箇所から改良などの土工に取り掛かりたい意向だ。事業区間の大部分を占める仮称・清瀬トンネルは延長1957m、幅員9m、内空断面57m²で計画。トンネルの早期着工に向けても準備を進める。
日高町千栄地区で、札幌側から見て清瀬橋の手前から新清見橋手前までの2200mを事業区間とする。落石や雪崩の危険があり、異常気象時に一次通行止めとなる特殊通行規制区間内にある。
現道は蛇行する沙流川に並行して谷沿いを走るルートで、札幌側から清瀬橋を通過すると覆道が連続するため、トンネルを新設してバイパス化を図り危険箇所を回避する考え。総事業費は120億円を試算している。
トンネルは、札幌側から仮称・清瀬橋を渡った後、沙流川左岸部の山中を西側にカーブしながら通るルートを計画。トンネル幅員の内訳は車道が6・5m、路肩が0・5mずつ、監査歩廊が0・75mずつとなる。設計は構研エンジニアリングが担当した。
21年度は、用地測量をシバタ技術コンサルタンツ、測量調査を胆振、トンネル地質調査をトキワ地研、仮称・清瀬橋の詳細設計を開発工営社で進めている。
(北海道建設新聞2021年8月24日付13面より)