22年度基本設計へ
札幌市は、北5条東1丁目に設置を検討する北海道新幹線札幌駅東改札口について、想定事業費を22億8000万円としている。今後、請願改札としてJR北海道と鉄道建設・運輸施設整備支援機構に要望。2022年度に基本設計、23―24年度に実施設計を進め、25年度の着工を想定する。一方、市が事業主体となる交通広場の整備費には2億8000万円を見込み、22年度の概略設計着手を目指す。
1日の市議会総務委員会で市まちづくり政策局の担当者が明らかにした。
道新幹線札幌駅の西1丁目側改札口に加え、東1丁目側にも改札口を設ける構想。市は整備効果として、交通利便性向上と交通結節機能の向上、まちづくりへの効果―の3点を挙げた。まちづくりへの効果では、新幹線とのアクセスの良さを背景に創成東地区の特性や強みを生かし、新たなまちづくりの動きやビジネスチャンス創出、市街地開発のさらなる促進を期待する。
東改札口整備の想定事業費のうち、建築は外装や内装、仮設・基礎を含め11億円、設備に9億1000万円、設計監理に2億7000万円を見込む。
交通広場整備では、在来線基礎補強や舗装などを想定している。
市まちづくり政策局の高橋秀士札幌駅交流拠点推進担当部長は同日の委員会で、東改札口に隣接する東1丁目街区の再開発について「今後、東改札口の整備が具体化することから、隣接する東1街区も歩行者動線や施設配置など東改札口と整合の取れた開発計画となるよう、市としても働き掛けを継続したい」と述べた。
(北海道建設新聞2021年10月4日付10面より)