概算事業費3.8億円 旧市立栄小校舎や屋体の外壁改修、耐震補強など
美唄市は2022年度から、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄のギャラリー、アートスペースとして使っている旧市立栄小の改修を予定している。概算事業費は3億8000万円を試算し、老朽化している校舎や屋内体育館の屋根や外壁の改修、耐震補強などを施す。改修に向け、現在22年度の整備内容を精査中。改修期間は2―3カ年になる見通しだ。
改修に向けては、20年度に旧校舎(W造、2階、延べ948m²)と旧屋体(S一部W造、2階、延べ616m²)の現況調査を実施。アトリエブンクが担当し、老朽化度や建築基準法適合調査などを進めた。
その結果、いずれの建物も屋根や外壁などの改修、耐震補強が必要と判明。日本遺産に認定された構成文化財であることから、外観の雰囲気を損なわない改修を想定し、現在アトリエブンクで実施設計を進めている。
落合町栄町にある旧栄小は1950年に開校し、炭鉱閉山などで81年に閉校。92年にアルテピアッツァ美唄として生まれ変わり、49年建設の木造校舎はギャラリーや幼稚園、58年完成の体育館は演奏会などのアートスペースとして活用されてきた。
校舎1階の幼稚園は20年3月末に閉園。1階の空きスペースは、旧栄幼稚園利活用検討委員会で利活用について協議を進めているが、結論には至っていない。
(北海道建設新聞2021年10月18日付8面より)