施設整備の内容を検討
札幌市スポーツ局は、札幌ドーム周辺地域のスポーツ交流拠点基本計画の策定に着手する。札幌ドーム、アリーナ、屋内・屋外スポーツ施設、にぎわい施設などで構成するスポーツ交流拠点の整備計画を固める。事業手法についてはPPP・PFIの導入可能性も調査する方針。2022年6月初旬にも基本計画案をまとめ、年度内の策定を目指す。
市は高次機能交流拠点に位置付ける札幌ドーム周辺地域に関し、基本構想案をまとめパブリックコメントを実施中。多様なイベントの開催や札幌ドームとの相乗効果が期待できる施設の立地などを検討するほか、札幌ドーム周辺を30年招致を目指す冬季五輪・パラリンピックの開閉会式会場やアイスホッケー会場、メダルプラザなどを含むオリンピックパークとして活用することを構想している。
同局は、28日付で基本計画検討業務を公募型プロポーザルで公告した。スポーツ施設管理者らのヒアリングを通して事業アイデアや需要の把握に努めるほか、他都市のスポーツ交流拠点の整備状況や機能、利用状況を調べる。
その上で、施設の配置や規模・機能、動線、交通計画など整備計画をまとめる。同計画には交通アクセスや事業手法、概算事業費などを盛り込む見通しだ。
事業手法については、PPP・PFIの導入可能性調査の中で、民間事業者の参加意向や民間資金活用の可能性を含めて市場調査する。加えて、スポーツ交流拠点整備による市内への経済波及効果推測や、事業化に向けた課題抽出と対応方法の検討に取り組む。
参加意向申出書と企画提案書を11月19日まで受け付ける。同24日の書類審査、同26日のヒアリングを経て契約候補者を選定し、12月にも契約する考えだ。参加資格は、市の競争入札参加資格者名簿に登録がある者。履行期間は22年9月30日までとし、予算規模は税込み2200万円を上限に設定している。
今後パブリックコメントの結果をまとめ、12月にも公表する見通し。集まった提案内容を合わせて基本計画検討の中で精査する方針だ。