JR北海道は10日、札幌駅で子会社の札幌駅総合開発が運営する商業施設「札幌エスタ」を2023年夏に閉店すると発表した。施設が位置する北5西1・西2街区で再開発ビル工事が本格化するためで、テナント各店とはこれから交渉に入る。現在エスタ1階にあるバスターミナルも、商業施設と前後して閉鎖するとしている。
建物は地下3地上11階。3月末時点の店舗数は114で、20年度の合計売上高はビックカメラ札幌店を除いて146億円。JR側はコロナ禍以前、例年約9億円の賃料収入を得ていた。
エスタは1978年9月、百貨店のそごうを核テナントに開業。札幌駅周辺の買い物の中心地としてにぎわったが、2000年にそごうが閉店し、翌年にビックカメラ、ユニクロなどがオープンした。04年の札幌ら~めん共和国、10年のロフト開業などを経て今に至っている。
(北海道建設新聞2021年11月11日付2面より)