改札は1カ所設置
札幌市は市営地下鉄南北線さっぽろ駅真駒内方面のホーム増設について、新設するホームの幅員を6mとし、地下2階のホームと北4西3街区の再開発ビルをつなぐコンコースに改札を1カ所新設する計画だ。地下1階はコンコースを拡幅し、換気機械室を新たに設ける予定で、こちらも再開発ビルと接続する。壁の撤去などを2022年度から進め、23年度から本体工に入る見通しだ。
同駅は乗降人員が1日平均5万7000人(17年度)と市営地下鉄で最大だが、島式ホームのため混雑が常態化している。30年度の北海道新幹線札幌開業や周辺再開発、冬季五輪・パラリンピック招致により駅利用者のさらなる増加が見込まれることから、ホームを増設して相対式ホームに改良することを計画している。
市まちづくり政策局は、12日の都市計画審議会で北4西3地区市街地再開発事業に関連する同駅のホーム増設計画の概要を説明。延長約120mとしていた真駒内方面専用ホームの幅員を約6mとする方針を示した。
再開発ビルと連絡するため、地下2階のコンコースと増設ホームとの間に改札を1カ所新設する予定。増設ホームの北・南側に階段とエスカレーターを設けるほか、現行ホームにも北側階段と平行してエスカレーターを設置し、バリアフリー化とJR方面へのアクセス性向上を図る。
地下1階はコンコースにエスカレーターを新設するほか、ホーム増設に合わせて通路幅を拡幅し、既存の駅事務室を移設。換気機械室の新設も見込む。
市交通局は総事業費を110億円、工事費を106億円とみている。22年度は地下埋設物の処理を含む土木工事、現行ホーム東側の壁解体に取り組み、23年度の本体着工を目指す。
(北海道建設新聞2021年11月29日付12面より)