進む室蘭港の機能再編 中央埠頭3号上屋が解体完了

2021年12月12日 08時30分

西側から港内が見晴らしよく

 新しい港づくりへ、進む港湾機能の再編―。室蘭港で67年前に建てられた入江地区中央埠頭市営3号上屋の解体が完了し、上屋があった埠頭先端西側から港内が見渡せるようになった。解体跡地は舗装などを施し、旅客船岸壁の関連施設として活用する予定だ。

市営3号上屋の解体跡地。
旅客船岸壁の関連施設として再整備する

 中央埠頭は室蘭港初の公共埠頭として1952年に完成。石炭の積み出しなどに利用されたが、外港区への大型公共埠頭整備で取扱貨物量が減少したため、95年に旅客船岸壁にリニューアルした。

 解体した3号上屋(RC造、平屋、延べ3363m²)は中央埠頭完成から間もない54年に建設。2002年からは室蘭ジャズクルーズの会場にもなるなど戦後の港の発展と共に歩んだが、老朽化が進む市営公共上屋再編の一環で市が8月に解体を発注。アサヒ建設・中田工業共同体が施工した。

 跡地3548m²は、新型コロナウイルス感染防止対策に伴う乗船客の一時待機場所として再整備する。11月26日に防塵処理を富士建設・マルキタ北星共同体に発注。舗装してコンテナハウスを置く工事が年度末に完了する見通しだ。(室蘭)

(北海道建設新聞2021年12月10日付9面より)


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