河川掘削量は217m³
帯広開建が進めている十勝川水系直轄河川改修の2022年度以降残事業費は、888億5000万円を見込んでいる。うち工事費は512億600万円と試算。本工事費は496億5800万円に上り、河床掘削量は約217万m³とみる。このほか付帯工事として道路橋架け換え2橋を計画。総事業費は近年の物価上昇を踏まえ、前回事業再評価の16年度時点より120億5000万円増の1689億9700万円となった。
同水系は、本川の十勝川、支川の札内川、利別川、音更川、浦幌十勝川など各下流部を中心に直轄で管理。10年度に一帯の河川改修へ着手し、38年度の完成を目指している。1日の北海道開発局事業審議委員会で、事業継続が妥当と認められた。
22年度以降の本工事費を見ると、河床掘削が最多の149億500万円で掘削量は216万7000m³。次いで樋門・樋管が101億6000万円を占め、老朽化した樋門の改築や内水対策を進める。護岸は86億700万円を残し、1万9049mにわたって整備する。
堤防保護を図る急流河川対策は、残り72億7300万円と試算。築堤は5896mで実施し、工事費は22億4500万円とみている。堤防の強化を図る質的整備は、1万8600mに39億2800万円。水門1カ所に12億8800万円、床止め3カ所に1億3800万円を残し、その他の水防拠点整備や地震津波対策には11億1400万円を積み上げた。
河川整備に伴う付帯工事もあり、道路橋は3橋に11億5700万円。2橋で架け換え、1橋で橋脚保護を図る。鉄道橋は橋脚保護1橋があり、1300万円と試算。このほか、揚水機場1カ所に3億200万円、農業水路などその他に7500万円を残している。
(北海道建設新聞2021年12月11日付7面より)