効率的な荷役作業を―。苫小牧港管理組合が2020年度から整備を進めてきたガントリークレーン4号機がこのほど、初荷役をした。井本商運(本社・神戸)が保有する船舶「ながら」にコンテナを積み卸しした。
新クレーンは、ロープトロリ式橋形クレーンで13列オンデッキ5段積みコンテナ船対応。港湾荷役機械システム協会が設計した。
製作設置は20年3月にJFEエンジニアリング(本社・東京)が8億9700万円で落札。同4月8日に契約した。総事業費は約10億6800万円。
21年10月末に、製作を終えた機械を三重県津松阪港から東港区中央ふ頭まで船で搬入。12月16日に完成した。同21日の初荷役で、横浜港と苫小牧港間を往復する国際フィーダー航路で寄港した船舶からコンテナ104個を陸揚げし、86個を積んだ。
4号機の導入で荷役作業を効率化するほか、1―3号機の運用に余裕が生まれ、クレーンの定期点検の調整がしやすくなる。今後、円滑で安全な荷役作業への貢献が期待される。(苫小牧)
(北海道建設新聞2022年1月12日付9面より)