札幌開建は、幾春別川総合開発の三笠ぽんべつダム水位低下設備ほか機械設備新設を3月中旬ごろにも公告する。WTO政府調達協定対象で、概算工事費は6億9000万円―15億円。技術提案評価S型・施工体制確認型総合評価を採用し、開札は2022年度第1四半期(4―6月)を予定する。5カ年国債を設定する見通しだ。
三笠ぽんべつダムは、高さ53m、堤頂長173.5m、総貯水容量862万m³となる台形CSGダムを新設する計画。工期は30年度までを見込んでおり、22年度以降の事業費として三笠ぽんべつダムで約304億円、同事業の新桂沢ダムとの共通経費として約32億円を試算する。
三笠ぽんべつダム堤体建設第1期は、21年12月28日付でWTO対象の公募型プロポーザルとして公告されている。
三笠ぽんべつダム水位低下設備ほか機械設備新設は、機械装置の単体・特定共同体が対象で、工期は約54カ月。概要は水位低下設備の主ゲート1門と予備バルブ1門の製作・据え付け、摩耗対策として常用洪水吐固定式ステンレスライニング、減勢工固定式ステンレスライニング、排砂路交換式ステンレスライニングの製作・据え付けを見込む。主要な資材としてはステンレス鋼材約255t、ステンレスクラッド鋼材約121t、一般鋼材約150tを予定。また、4月1日以降に契約締結する工事で導入される、賃上げ実施企業への総合評価加点措置の対象となる。