旭川工高土木科の3年生39人全員が、2021年度2級土木施工管理技術検定第一次検定(後期)に合格した。14年度以来2回目の快挙。新型コロナウイルス感染症の拡大でオンライン授業への切り替えもあったが、クラス一丸となって勉強に励み、目標を達成した。
14日に合格者の発表があった。全員合格に向け、同科では朝学習や放課後の勉強会に取り組んできた。生徒同士で問題を出し合ったり、出題傾向を分析し、習熟度を確認。目標に向け意識を高め合った。
2021年10月24日に札幌市内で受検した。当日はバスを借りて試験会場まで赴いた。引率した堀沢秀之教諭は「緊張した表情の生徒もいたが、試験後は充実した顔をしていた」と当時を振り返る。
コロナ禍による分散登校で困惑することもあったという。生徒の長坂拓海さんは「オンライン授業では黒板が見えづらいことがあり、普段通りに質問することが難しかった」。それでも、暗記した単語を級友と確かめ合うなどして、少ない時間を有効に活用した。
生徒は全員の進学・就職が決まった。堀沢教諭は北海道建設業協会や旭川建設業協会などの業界関係者から、インターンシップ開催など幅広い協力を受けたことに触れ、「無事に生徒の進路を決めることができて本当に良かった」と語った。
長坂さんは今春から荒井建設(本社・旭川)に入社する。「早く仕事を覚えて勉強したことを生かせるようになれば」と意気込み、さらなる資格取得に向けて意欲を見せた。(旭川)