計画変更で事業費4.3億円増額
胆振総合局農村振興課は2022年度、経営体育成型幌内沢地区を計画変更し、4カ所の揚水機場新設を追加する考えだ。事業区域を41・8haに拡張。事業費は4億3000万円の増額となる。22年度事業費は補正繰り越し分や委託費を含めて5億円弱で、区画整理など工事3件の発注を予定。うち2件を3月15日にも公告する。
厚真町幌内地区を流れる日高幌内川の流域と、支流のシュルク沢川合流部で水田の大区画化、用排水分離などを進めている。20年度に採択され、21年度当初予算でシュルク沢川合流部の15・6haを施工した。
計画変更は日高幌内川流域が対象。一部左岸の水田を追加するため事業区域を拡張するほか、国営厚幌導水路からの給水と川からの取水が混在することから、取水エリアの用水安定供給に向けて揚水機場の新設を予定する。
これにより、日高幌内川流域の事業区域は幌内の集落から2㌔上流、室蘭開建の直轄砂防事業区域手前までの26・2haとなる。全体の事業量は区画整理41・8ha、整地41・8ha、暗渠40・8ha、用水路3393m、排水路5010m、耕作道5043mを想定。総事業費は13億5000万円となる見込みだ。
事業では22年度から日高幌内川流域での施工に移る。区域内の一部は北海道胆振東部地震で上流に形成された土砂ダム埋め立てのため室蘭建管が整備した土砂ストックヤードや仮設工事用道路があり、段階的な撤去が進んでいる。3月末には完了する予定だ。
22年度は最下流の8・9haを61工区、その上流の8・6haを1工区として3月15日に公告する見通しだ。このほか、1工区内で計画する揚水機場新設2カ所を一括して2工区とし、7月にも公告する。
事業完了は26年度を目指している。