紋別市新庁舎はRCとW造の複合構造に

2022年02月01日 17時50分

延べ7013m²、24年1月着工へ

 紋別市は新庁舎をRC造とW造のハイブリッド構造にする考えだ。市民が利用するホール部分や休憩スペースとなるステッププロムナードなどに地元産の木材を活用する。規模は地下1地上4階塔屋1階、延べ7013m²で計画。延べ101m²のチップボイラ棟と6台分の公用車車庫も敷地内に設ける。2024年1月の着工、26年3月の完成、同5月ごろの供用開始を予定する。

新庁舎の外観イメージ。
開放的なデザインで周辺環境との調和を図る

 このほどまとめた基本設計案によると、建設地は市道山の上線や市道山手線に面する幸町2丁目1の18ほかの敷地1万617m²。文化会館、博物館といった周辺の公共施設や中央公園にアクセスしやすい配置とする。

 地下1階に市民交流スペースや売店、1、2階に市民利用が多い窓口を配置する予定。3階は行政事務エリアとし、執務室や会議室などを置き、4階に議場やガラス張りの展望ロビーを設ける。

 中央公園に面した庁舎南側には、地下1階から2階まで階段状に続くステッププロムナードを設置。地元産の木材を活用することで、紋別の基幹産業である林業をアピールし、地域経済の活性化につなげる。

 また、構造躯体の保護や室内環境の安定性が期待できる外断熱工法を用い、外装材にはオホーツク海のホタテ貝殻を使ったれんがタイルを検討している。執務室はプレストレストコンクリート梁を採用し、柱の本数を減らすことでフレキシブルな環境を整える。

 このほか、環境配慮の観点から、全館LED照明を採用し、太陽光発電や地中熱ヒートポンプといった再生可能エネルギーを利活用する考え。木質バイオマスボイラ導入により二酸化炭素排出量を抑制することで、ゼロカーボンシティの実現を目指す。

 現庁舎は築後50年以上が経過し、老朽化が著しいため建て替える。基本・実施設計は北海道日建設計が担当。建設費は49億9300万円を試算し、建築に28億3100万円、電気に6億9000万円、機械に14億7200万円をみている。

 市は設計案に対し、14日まで市民意見を募集。年度内に成案化した後、実施設計に着手する。


関連キーワード: オホーツク 庁舎

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