1棟35戸を建て替え
帯広市は4月中旬にも、市住大空団地4街区「丘」建て替えの初弾工となる1棟35戸を一般競争公告する。2022年度当初予算案に工事費を盛り込む見通しで、主体、電気、機械、木製建具、エレベーターの5分割で発注。5月上旬に入札し、議会承認を経て6月に本契約を結ぶ。工期は2カ年で、23年10月の完成を目指す。
RC造、5階、延べ2956m²の規模で、2DKが15戸、2LDKと3LDKが各10戸。外断熱で、給湯は大空地区内の集中プロパンガスを採用する。灯油タンクが戸別となるため、暖房は灯油とガスの両方に対応できるようにする方針。北側に廊下、南側にバルコニーが付く片廊下式で、エレベーター1基を設置する。
外構は主体に含めて発注。39台分の駐車場や広めの堆雪場所を確保し、物置や駐輪場も整備する。建設地は大空町9丁目6の2。21年度に解体した旧1―3号棟の跡地に新1、2号棟を建てる。
2号棟は1号棟の北側に新築し、24年度着工を目指す。施設規模は同じだが、1号棟では3LDKとなる1階の1戸を玄関や水回りにゆとりを持たせた身障者用2LDKに変える。1、2号棟の実施設計は谷津設計・創造設計舎・神田設計共同体が担当した。
市住が若い世代にも親しまれるよう、建て替え後は4街区丘から「ヒルズ」に名称変更する予定。建て替えを終えた住棟から順次新名称に移行する。
市は、4街区丘の全9棟を建て替える計画。うち5棟120戸を3棟105戸へ再編する。3号棟の実施設計や整備スケジュールは、今後の市住需要を見て判断する。