訓子府町が2021年から工事を進めている消防庁舎新築に関連し、菊池一春町長は閉所後の現消防庁舎について「住民参加で次の利活用策を検討したい」との考えを示した。新消防庁舎は9月完成、10月供用を目指している。
17日の22年度予算案発表会見で述べた。現庁舎は50年以上にわたり、町民の安心安全な暮らしを支えてきたことから、感謝の意味を込めて閉所式を考えている。
元町10にある現庁舎はRC造、2階、延べ632m²の規模で、1968年に建設。施設の老朽化に加え、多様化する消防車両への対応で車庫スペースが手狭になっていることなどから移転新築を進めている。
新庁舎はRC一部S造、2階、延べ1204m²の規模で、東幸町ほかの敷地に建設する。基本・実施設計は創建社、本体は北成建設・久島工業・丸建工業共同体が施工。22年度は1億8600万円程度の予算を見込み、外構や通信機移設整備などに取り組む予定だ。
菊池町長は閉所後の現消防庁舎について「建物の取り扱いは決まっていないが、さまざまな利活用アイデアを期待している」と話した。