湧別町は、役場庁舎の集約化などに関する検討委員会を設置し、2022年度から協議を進める方針だ。庁舎整備の財源に活用できる合併推進債は24年度までに実施設計を完了させることが条件となるため、町は22年度には方向性を示したいとしている。
検討委員会は学識経験者や町民など10人以内で構成する見込み。役場庁舎の集約化や再配置などについて具体的な協議を進めるほか、道内先進地の視察も計画している。
旧湧別町と旧上湧別町は09年に合併し、新たな湧別町が誕生した。効果的な行財政運営を図るため、庁舎は16年から上湧別庁舎と湧別庁舎の分庁方式となっている。
上湧別庁舎はRC造、3階、延べ2815m²の規模で1987年に建設。78年に完成した湧別庁舎はRC造、3階一部4階、延べ2787m²の規模で第2庁舎が併設している。
21年12月の定例町議会で、刈田智之町長は分庁方式を取っている上湧別、湧別両庁舎に関して、早期に本庁方式へ一本化する基本的な考えを示していた。