日高管内7町の22年度予算案

2022年03月07日 17時41分

普通建設事業費3割減、69億円

 日高管内7町の2022年度予算案が出そろった。総額は前年度を1.2%下回る869億6886万2000円、一般会計は3%減の581億1495万4000円となった。一般会計に占める普通建設事業費は、21年度予算に計上していた認定こども園や水産加工施設の整備補助、橋梁解体といった大型事業が軒並み完了し、32.4%減の69億6922万9000円にとどまった。

 日高町と新ひだか町が町長選を控え骨格編成としたものの、予算規模は前年度並みを維持。複数の町で工事発注が落ち込む一方、将来のハード整備を見込み設計業務を盛り込んでいる。

 日高町 普通建設事業費は9億6093万2000円で21年度から半減。小学校通学路の安全性向上に向けた15号線歩道整備を含む道路新設改良の工事請負費に3億1455万円を充てる。大鷹千秋町長は再選を見据え、6月定例町議会で富川地区複合施設新築の実施設計費や門別小・中改築関連費用を補正措置したい考えだ。

 平取町 21年に着工したイオル文化交流センターの外構整備を含む社会福祉総務工事請負費に5665万円を計上。財源にはアイヌ政策推進交付金を活用する。公住みどりが丘団地から移転建て替えを進める本町中央住宅団地は、1棟4戸新築関連費用に1億3582万5000円を充てた。

 新冠町 早ければ23年度の着手に向け検討を進める町国保診療所改築費の確保を意識した編成で、前年度を下回る予算規模となった。整備最終年度となるポロシリ生活館の外構整備などの費用に6756万2000円を措置した。

 浦河町 ファミリースポーツセンター改修実施設計関連費に5406万9000円、給食センター建設基本計画策定費に373万1000円、JR旧浦河駅周辺利活用基本構想策定費に530万2000円など、将来的なハード整備に関連する事業を多く盛り込んだ。

 様似町 水道事業会計で、3年ほどかけて整備する予定の栄町浄水場送水ポンプ室の22年度分事業費を含め4億2467万円を盛り込んだ。総事業費は10億円程度を見込む。老朽化のため更新を検討している日高東部消防組合様似支署では、235万6000円を投じ耐震1次診断をする。

 えりも町 避難所に指定されている町立えりも高までの避難道を整備する、高校通り線改良を含む道路新設改良費に9550万円を措置した。約400m延伸する計画で、22年度は設計と一部着工を見込む。

 新ひだか町 22―24年度を計画期間とするアイヌ文化拠点空間施設整備の初弾として、シャクシャイン記念館を改修する。土木関連は道路橋梁整備に2億2626万9000円を配分。本町本桐線で延長285m、本町海岸線で延長464mの改良舗装にそれぞれ取り組む。


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