三笠市は、市立三笠総合病院移転新築に向け、基本構想・基本計画策定に着手する。規模や建設地、事業費、設計・施工の選定方法などを盛り込む予定だ。業務期間は1年半程度を見込む。委託費に869万円を試算。2022年度予算案に429万円、23年度の債務負担行為設定に440万円をそれぞれ計上している。基本・実施設計を経て、25年度の着工を目指す。
市がまとめた第9次総合計画前期計画によると、22―24年度の3カ年の事業費は1億1560万円を試算。同期間には基本構想・基本計画のほか、23―24年度の1年半程度で進める基本・実施設計が含まれている。
基本構想・基本計画策定業務は医療コンサルタントなどへの委託を検討し、22年度早々にも発注したい意向。施工は25―26年度の2カ年で、27年度中の開院を目指す。
宮本町489の1にある同病院は1964年6月建設の本館(RC造、地下1地上6階、延べ623m²)、68年5月建設の精神科病棟(RC造、2階、延べ1299m²)、86年10月建設の新館(RC造、地下1地上6階、延べ4623m²)の3棟で構成。本館と精神科病棟はいずれも耐震基準を満たしていない。
建設地は、現在地のほか、比較的広い市有地がある市内中心部の高美町、堤町、若草町の3カ所を候補に今後検討。現在地は人口重心にある上、ハザードマップで浸水の恐れがなく、バス停、調剤薬局などの病院付帯施設、緊急輸送道路からの距離がそれぞれ近いが、市有地以外に借地がある。