22年度は実施設計で工程や事業費の精査
札幌市は2023年度、東4丁目通拡幅で、区間南側の大通―国道12号間での電線共同溝に着工する見通しだ。22年度は全区間の実施設計を予定。工程や事業費の精査などをする。28年度の完了を目指す。
大通東4丁目―北6条東4丁目の大通から北6条線間で、延長約830m。21年2月に都市計画決定した。市は同路線を都心まちづくりの骨格構造の一つとなる、いとなみの軸に位置付けている。創成東地区の南北の回遊性向上を支え、安全・安心で快適な歩行者空間の形成を目指す。
20年度にアリヤス設計コンサルタントが予備設計、21年度に極東コンサルタントが北3条通―北6条線間の用地確定測量を担当した。
南側区間での23年度着工を検討。実施設計の結果にもよるが、23年度の大通―国道12号間の電線共同溝を皮切りに、歩道改良や車道などを順次進める見通しだ。
対象区間では沿線にサッポロファクトリーや中央中などが立地。現況幅員は北3条通―北5条線間が約11mと狭く、これ以外が20mとなっている。
このため、狭小区間を拡幅し、それ以外の区間も含めて歩道幅を広げ、歩道両側5m、車道10mの計20mとする。国道12号―北2条通間のクランク解消や電線共同溝も合わせて取り組む。
創成東地区では、ワークショップを通じて東4丁目通の設備や街路樹のデザインのほか、拡幅後の歩道の活用可能性検討なども進めている。デザインは市民意見も踏まえ、実施設計での検討に生かす考えだ。