大和リースグループと近く契約
1年先送りとなっていた目玉事業の施設新築がいよいよ着工へ―。南幌町は、子ども室内遊戯施設新築の実施設計・施工に着手する。7月下旬―8月上旬の着工を見込み、工期は2023年3月末まで。設計・建設、維持管理、運営を一括業務委託する大和リースグループと、近く実施設計・施工の契約を結ぶ見通し。23年5月上旬のオープンを目指す。23年度は、外構のにぎわい創出広場整備を予定している。
内閣府の地方創生拠点整備交付金4億507万円の交付採択の内示を受け、14日の定例町議会に交付金を加えた施設整備費8億1024万円を追加する一般会計補正予算を提出し、可決した。施設整備費には実施設計、本体施工、駐車場、遊具・備品購入費を含んでいる。
町は21年3月に同交付金の不採択を受け、1年後の採択を目指し、これまで内閣府と事前協議を重ねてきた。事業名は具体的で分かりやすくするため、「誘客交流施設整備」を「子ども室内遊戯施設整備」に変更している。
建設地は、美園3丁目158の19の中央公園多目的広場内。施設の規模はW造、平屋、延べ1000m²を予定している。
施設整備を1年先送りする中で、建設資材が高騰したが、機能を維持した上で、延べ床面積を約200m²縮小し、仕様変更することで増額せず、基本設計の修正を進めた。
当初計画で、施設本体に併せて整備を進める予定だったにぎわい創出広場は、基本設計の修正などもあったため、23年度の整備に後ろ倒し。大和リースグループが建物周辺のアプローチや芝生の整備、植樹、あずまや、ベンチなどを設置する。工期は23年4―7月を予定し、工事費に8900万円程度を見込んでいる。
隣接する北広島市で23年春にオープンする日本ハムファイターズの北海道ボールパークFビレッジとの相乗効果も期待し、19年度に計画をまとめた。施設は設計、建設、維持管理、運営までを一括業務委託するDBO方式で、20年度に公募型プロポーザルを実施。受託事業者に大和リースグループ(7社)を選定した。提案価格は施設整備9億2400万円。先行して20年度に基本設計を進めており、当初は22年3月末までに実施設計・施工を完了し、同5月オープンを目指していた。