室蘭開建
室蘭開建が進める453号蟠渓道路で、既存道路の拡幅改良に取り組んだ壮瞥町蟠渓市街地の700mが18日午前11時に供用開始する。これで事業延長に対する供用延長は約6割となる。残区間では長流川橋などの構造物を施工中で、2025年度の開通を目指している。
蟠渓道路の事業区間は伊達市大滝区北湯沢温泉町を起点に壮瞥町上久保内を終点とする5400m。急カーブと急勾配が連続し、防災上の災害危険箇所や連続雨量100mmで通行が規制される事前通行規制区間がある。2000年の土砂崩れでは2週間にわたり全面通行止めになるなど地域の経済、生活に大きな影響が出た。
狭あい区間と落石による危険箇所の解消、有珠山噴火時の緊急輸送ルート強化に向けて01年度に事業化した。16年2月に起点から壮瞥町蟠渓までの新設区間2500mが開通。通行止め時間が7割減少する事業効果が出ている。
今回供用する蟠渓市街地は片側通行規制をしながら工事を進めた。整備前は片側歩道の全幅8.5mだったが、両側歩道の同13mとなり、安全な通行と災害時の避難や救援活動の円滑化が図られる。これで事業起点からの供用延長は3200mとなる。
残区間2200mでは、長流川の右岸を通る現道を一部対岸に切り替える新ルートの建設を進めている。長流川橋(橋長108m)下部などを施工中だ。