実施設計、4月中旬にも指名 24年度着工へ
函館市企業局は赤川低区第1配水池の更新を計画している。2022―23年度に実施設計をし、24年度にも着工。実施設計は4月中―下旬の指名通知と、5月ごろの入札を目指す。
赤川町85の赤川低区浄水場内にある同配水池は、道道函館上磯線(産業道路)以南の市内中心部へ水を供給している。
1923年完成の1面2池(鉄筋コンクリート製、容量7012m³)、2009年完成の1面1池(鉄筋コンクリート製、同6000m³)で構成。23年完成の配水池は整備後100年近くが経過し、老朽化が目立っていることから更新する。
現施設を撤去して跡地に新たな配水池を設置する方針。現在の1池当たりのサイズが幅22・1m、長さ37・9m、深さ4・2mということを踏まえると、大規模な工事となる見通しだ。
15日に可決された22年度予算に実施設計費6639万4000円を計上。業務期間は20カ月程度を見込み、22―23年度の継続費を設定した。指名の対象は市の土木関係コンサルの有資格者で、技術士などを配置できる企業を想定している。
市内で供用開始から100年を超える配水池はこのほか、元町中区配水池(1889年完成、1面2池、4743m³)、元町高区配水池(1895年完成、1面2池、2765m³)がある。地盤は安定していて、構造物に目立った不具合はないが、建設から130年ほど経過しているため、今後5―10年で保存や更新などの方向性を固めたい考えだ。