初弾工800mを4月に指名
網走市は、下水道事業の呼人幹線管渠布設に着工する。呼人地区から大曲地区につながる汚水の圧送管5.4kmを2条化する計画で、毎年800m程度を布設して6―7年で完成したい考え。マンホールポンプ所も4カ所程度新設する。初弾を4月に指名通知し、5月に入札する見通しだ。
呼人―大曲地区間は、国道39号の歩道下にダクタイル鋳鉄管の圧送管が1条通っている。並行してもう1条を追加することで、維持管理の効率化と地域の強靱化を図る。2条化で1本がメンテナンス中でも、もう1本は運用を継続できる体制を整える。
新たな圧送管は耐震性や耐食性、費用などを勘案してポリエチレン管を採用した。呼び径200mmで、既存管路の西側に埋設する。区間内には最大で4カ所のマンホールポンプ所を設置する。
呼人地区側から着工し、初弾は管渠布設800m程度となる。2021年度補正予算に工事費8300万円を計上したが、事業量を精査中で入札は22年度となる。土木A等級を対象とした指名競争入札1件を想定している。23年度以降は、工区を連続する形で汚水管を延ばしていく。
日水コンが20年度に全区間の基本設計と、21年度に呼人地区側2.9kmの実施設計を担当した。市は、22年度当初予算に残る2.5km分の実施設計費3000万円を盛った。夏場の発注を見込むが、社会資本整備総合交付金の内示次第では23年度以降に先送りする考えだ。