中富良野町は、2023年度の着工を目指す中富良野小と中富良野中の統合校舎新築に向け、国土交通省の「入札契約改善推進事業」を活用する。地元企業の受注に配慮しながら、透明性・公平性の維持に努めるため、地域要件や特定共同企業体結成の有無など幅広く入札方法を検討する。
基本設計を終えた段階での規模は、RC造、3階、延べ9650m²。22年度は実施設計を作成する。校舎は23、24年度の2カ年で施工し、25年度の供用開始を目指す。
事業費が50億円に及ぶ大型案件の上、地元企業の受注意欲を考慮する入札契約のノウハウが極めて少ないため、国交省の改善推進事業に申請し選定された。5月下旬にも専門家の派遣を受け、23年3月まで入札契約方式の検討で支援を受ける。
今回の支援では、学校改築事業の入札にとどまらず、今後の大型事業などに備えて入札制度全体の改善も図る。町の一般競争入札では事後審査型を採用しているが、一部で事前審査型を導入する必要があるのかなど、現行制度を見直す。