1、2階に外付け耐震ブレース
天塩町は2022年度、役場庁舎の耐震改修に着工する。大型連休前にも一般競争入札公告し、5月中の入札を予定する。1、2階に外付け耐震ブレースを施すほか、3階外壁の突出部分の減築などを計画。震度5―7程度に耐えられる構造とする。
新栄通8丁目1466の113に位置する庁舎は1979年に完成した。規模は地下1地上3階塔屋2階、延べ3024m²で構成する。
17年にシュミットハンマーを用いた非破壊による耐震診断調査、20年に躯体コンクリートコア15カ所を抜いて耐震診断判定を実施。震度5強での倒壊は免れるが役場機能は停止、震度7で倒壊する可能性が高いとの結果になった。実施設計はIA研究所が担当した。
公告内容は精査中だが、地域要件に留萌と宗谷、上川管内に本店や支店を置く企業の参加を見据える。2―3社による特定共同体の編成も視野に入れている。
入札後は仮契約とし、5月に町議会の臨時会を開くか、6月定例会で議決を得る意向。工期は23年3月までを見込む。
22年度予算に耐震改修の工事請負費3億8280万円を計上した。庁舎南側と東側の外壁それぞれ4カ所に鉄製の耐震ブレースを新設し、コンクリートで覆って塩害対策を図る。耐震ブレースの規格は1基当たり幅5.6m、高さ3.5mを見込む。
2カ所ある光庭では、1階で4カ所、2階で2カ所にわたり鋼材のブレースを設置する。
3階から屋上にかけて突き出ている部分と塔屋2階は取り除く。新たにステンレス鋼板の屋根を設ける考えで、面積は229m²を計画している。