建物老朽化など調査 修繕計画に活用
苫小牧市は2022年度、ぷらっとみなと市場の機能診断に着手する。建物の老朽化度などを調査し、今後の修繕計画に活用する考え。商業振興課では「利用者の安全・安心を第一に、長く施設を使えるように状況を把握したい」としている。
港町2丁目2の5[MAP↗]にある、ぷらっとみなと市場は東棟と西棟で構成。東棟はS造、平屋、延べ961m²の規模で1971年、西棟はS造、平屋、延べ799m²の規模で73年にそれぞれ完成した。市が所有し、商業協同組合苫小牧港市場と賃貸借契約している。
海産物や野菜などの物販、飲食スペースを備え、市民に親しまれているほか、観光客も多い。市内では道の駅に次ぐほどの来客があり、20年度は約35万6000人が訪れた。
市は、利用者の利便性向上や働く人の安全・安心のため、22年度予算で1878万円を措置して、バリアフリー型トイレの設置と機能診断に取り組む。
トイレは東、西棟に男女各1カ所設置しているが、バリアフリー対応になっていないため、敷地内にプレハブのトイレを1カ所新設。6月ごろにも工事を発注し、秋ごろの完成を目指す。
機能診断では、現施設を少しでも長く利用できるよう老朽度合いの把握や壁、柱などの危険度を調査。必要な修繕などを洗い出し計画づくりに役立てる計画だ。施設は15年度に屋根を改修したが、それ以外、大規模な改修などは施していない。
診断業務は今後発注し、秋ごろの業務完了を目指す。
ぷらっとみなと市場は、市が策定した都市再生コンセプトプランでも漁港エリアの重要な拠点施設となっていて、今後の活用や魅力発信が求められている。