札幌市の秋元克広市長は30日、中央区の芸文館跡地とNHK札幌放送会館跡地に関し、2022年度に利活用の考え方を整理する方針を明らかにした。策定を進めている次期まちづくり戦略ビジョンと合わせて検討する考えだ。
同日の第2回定例市議会本会議代表質問で、中川賢一氏(自民党)の質問に答えた。
秋元市長は中央区北1条西12丁目の芸文館跡地に関し、19年度にサウンディング型市場調査をしたが、その後の新型コロナウイルス感染症の影響を見極めるため、3月に追加ヒアリングをしたことを説明。その上で「集客交流機能の民間需要に変化が生じているため、さらなる検討に時間を要している」と述べた。
市役所本庁舎の建て替え候補地として検討している中央区大通西1丁目のNHK札幌放送会館跡地については、「西2丁目街区やその他周辺街区の土地利用の在り方を含めたまちづくりの方向性を見据えて検討している」とし、いずれも年度内に利活用の方向性を出す考えを表明した。