札幌市水道局は、豊平川水道水源水質保全事業の一環として計画する小水力発電装置など新設を6月上旬に一般競争公告する。対象は電気A等級の単体か特定共同体で、下旬の入札を予定。7月下旬に着工し、2026年11月末の完成を目指す。
南区白川で建設中の分水井内部に小水力発電装置を新設する。取水堰からの標高差を生かして発電。有効落差は69mで、水量は1秒当たり1・4m³となっている。フランシス水車で誘導型発電を採用し、最大電力は770kwを見込む。制御盤も新設する。
発電した電力は北海道電力に売電する予定だ。
5月末に公表した発注見通しでは、金額区分を5億円以上に位置付けている。
豊平川水道水源水質保全事業は、白川浄水場に導入する河川水のヒ素を一定除去するため、取水施設の整備に取り組んでいる。
一連工事のうち5億円以上の大型案件はこのほか、受配電・自家発電設備新設を予定している。