23年9月ごろ入札
岩内町は2026年度の開校を目指す義務教育学校について、地域交流センター(旧岩内中央小)・町民体育館の改修と一部増築で対応する。増築規模は校舎、給食室など複数棟合わせ約5500m²。23―25年度で施工する方針で、23年9月ごろの入札を見込んでいる。
現在、町内には岩内西小、岩内東小、岩内第一中、岩内第二中の4小中学校があり、老朽化や児童数の減少、学力向上の必要性といった課題を抱える。このため、小中一貫教育を導入して子どもの個性や能力を育む。後志管内では初の義務教育学校となる。
教育委員会は26年の児童・生徒数を9学年全体で599人と推計する。
高台202の地域交流センター・町民体育館は敷地面積2万5490m²。町の中心部に位置し、通学環境に適している。改修と一部増築で事業費を抑える。
調査・基本設計は21年度にアトリエブンクが担った。22年度は実施設計と地質調査、現況・用地確定測量をする。
実施設計は随意契約し、23年3月27日までの業務期間を予定。現況・用地確定測量は牧野測量で11月30日まで進める。地質調査は7月に業者選定し、10月31日までの業務期間を見込む。
地域交流センター(1975年建設、RC造、3階、延べ6127m²)の北側に学童保育スペースを含む校舎棟(RC造、3階、延べ4126m²)、敷地の東側に図書室と給食室(RC造、平屋、延べ763m²)をそれぞれ増築。町民体育館(76年建設、S一部RC造、2階、延べ2236m²)の東側に武道場(RC造、平屋一部2階、延べ431m²)を建設する。このほか、機械棟(RC造、平屋、延べ250m²)を増築する。
中央にエントランス広場を設ける。広場に来客用駐車場26台、グラウンド側に職員用駐車場70台を確保する。グラウンドは表土の入れ替えと暗渠設置を予定する。
現施設は外壁や建具、屋上、照明LED化、電気、水道設備などの改修を施す予定で、23年度から進める。増築は24年度の着工を見込む。再エネ・省エネ技術の活用でZEB Ready取得を目指す方針だ。
入札方式は固まっていない。事業費は21年時点で約50億円としている。
開校に向けた準備委員会を7月に立ち上げる。現4校の活用法や町民体育館の機能をどう補うかを含めて検討に入る。