創成川通の管移設を盛る
札幌市下水道河川局は2023年度北海道開発予算概算要望の下水道事業分として、22年度内定額比33%増の81億9400万円を積み上げている。事業費ベース。西部スラッジセンターの汚泥焼却施設に約13億円を計上し、機械、電気改築を継続するほか、発電機の設置に取り組む。また、創成川通の下水道管移設と、中の島の雨水拡充管に着工する。
要望額を大別すると、ポンプ場・水再生プラザが28.4%増の73億9000万円、管路が98%増の8億400万円。財源別に見ると、防災・安全交付金(防安)が43億1000万円、社会資本整備総合交付金(社交金)が38億8400万円となっている。
防安では、下水道施設の再構築事業費に42億1300万円を要望。ポンプ場・水再生プラザの老朽化による機械・電気設備改築などに取り組む。
災害対策として9700万円を計上。下水道施設の耐水化、川北、茨戸中部、茨戸東部の各ポンプ場で耐水診断をする。
社交金は全額を下水道施設再構築に充てる。西部スラッジセンターは2号焼却施設の機械、電気設備改築と、焼却の熱を利用した発電機の設置を計画。23年度の運用開始を目指す。
このほか、拓北水再生プラザと厚別水再生プラザの雨水ポンプ機械設備改築、都心アクセス道路整備に伴う創成川通の下水道管移設などに取り組む。
災害対策として、平岸と中の島地区の雨水拡充管整備に5億400万円を措置。平岸は23年度の完了、中の島地区は23年度の着工を予定している。