空港から15分 道内外の観光客招く
中札内村にあるグランピングリゾート・フェーリエンドルフ内に温泉施設「十勝エアポートスパ そら」が完成した。地方創生ベンチャーのそら(本社・帯広)は22日、現地で竣工式を開き、施工者ら約30人が出席。23日のオープンを前に施設内を見て回った。とかち帯広空港から車で15分の立地を生かし、道内外の観光客を招き入れる。

関係者がテープカットした
同施設は2021年11月に萩原建設工業で着工。RC一部S造、平屋、延べ930m²の規模で男女ともに内湯、露天風呂、サウナを完備する。収容人数は50人ずつで、温泉は帯広市内のふく井ホテルから毎日運び込む。
運営は、そらと子会社のキャピタルゼンリンが担う。そらの米田健史社長は「十勝観光発展のきっかけになれば。地元にも愛される施設にしたい」と意気込んだ。
萩原建設工業の萩原一宏副社長は「完成を迎えて本当によかった。これからも挑戦の姿勢で十勝活性化に寄与してほしい」と話した。来賓の森田匡彦中札内村長は「村に温泉施設はできないと言われていたが、若者たちが力を合わせて呼び込んでくれた」と完成を喜んだ。
同施設は、ふるさと納税型クラウドファンディングを活用して事業費の一部を補う。12月31日までの目標1億円に対し、22日時点で2009万円が集まった。